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土屋先生の噛めるはな歯(し) vol.365
Q インプラント治療は、そもそもどんな目的で、いつごろから始まったのですか。
インプラントの歴史は、第二次世界大戦のころまでさかのぼることができます。「戦争で手や足を失った人に対して、骨にじかに結合できる義手や義足が作れないか」と考えられたのが始まりです。そこで、当時の人々はまず、どんな金属であれば骨に直接結合できるのかということを調べました。金・銀・銅・鉛などあらゆる金属が試されましたが、結果的にチタンだけが骨に強固に結合するということが分かりました。このように研究が重ねられ、戦争などで手足を失った人に対して、義手や義足の接続部としてチタンの金属を利用し、失った体の一部を補う「インプラント」が発明されたのです。つまり、当初は歯科治療を目的としていたわけではありませんでした。
次回は引き続き、インプラントの歴史についてお話しします。
【この記事の問い合わせ】
土屋歯科医院 御船町1-12-6
TEL:084(931)5701
※このコラムは、私たちの大切な歯について、土屋歯科医院理事長・土屋浩昭先生に伺っています。毎月2回掲載。
(「リビングふくやま」2024年3月8日号掲載)
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