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※次回発行は12月6日号(ネット新聞は5日アップ)です こむら返りと下肢静脈瘤に関係は?
Q 足のこむら返りがひどくて、何年も熟睡したことがありません。下肢静脈瘤(りゅう)がありますが、関係あるのでしょうか。
A 「こむら」とは、ふくらはぎのことで、「こむら返り」は主にふくらはぎの筋肉(腓腹筋)に起こりますが、足の指や太ももの筋肉に起こることもあります。足の筋肉が突然強い痛みとともに硬くなる症状で、筋肉のけいれんによって起こり、「足のつり」ともいわれます。
下肢静脈瘤が原因で起こるこむら返りは、歩いていてつることもありますし、夜間就寝中に起こることも多く、睡眠中にたびたび足がつると、痛みのため熟睡することができず、睡眠不足により体調を崩すこともあります。こむら返りは、下肢静脈瘤の代表的な症状の一つで、治療によって劇的に改善し、完全に消失することもしばしば経験します。下肢静脈瘤が比較的軽い時期によく起こり、症状の進行にともなって足のつりが軽減することも多いようです。
こむら返りは、下肢静脈瘤以外にも、脊柱管狭窄(きょうさく)症など腰の病気でもよく起こります。基本的に、こむら返りは下肢静脈瘤のある足だけに起こるので、両足に起こる人や足のしびれがある人は、下肢静脈瘤以外の原因も考えられます。下肢静脈瘤と「足がつる」ことが関係すると考える人は少ないようですが、下肢静脈瘤の代表的な症状の一つであることを知っておいていただければ幸いです。
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山本醫院 福山市引野町北2-8-28
TEL:084(943)2777
※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。
(「リビングふくやま」2023年5月12日号掲載)
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