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鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り手術
Q:鼠径(そけい)ヘルニア(脱腸)は、日帰り手術ができますか。
A: できます。手術当日の午後来院して手術を受け、術後約1時間の経過観察で問題なければ帰宅していただけます。術後の観察は、痛みや出血の有無、自力で歩いてトイレに行き、排尿ができるかなどを確認し、問題がなければ帰宅となります。その後は、1週間後と1か月後に来院していただき、術後の状態を診察します。
Q:日帰り手術ができない場合がありますか。
A: 心臓や肺など、重要な臓器の働きに問題がある場合などは、精密検査をして評価し、手術や麻酔に危険を伴うと判断される場合には、各疾患の専門医が常勤する病院に入院した上で、手術を受けられるよう手続きします。
Q:手術をした翌日から、日常の生活に戻れますか。
A: 一般的に家事やデスクワークなどは翌日から可能ですが、術後の状態は各人さまざまで、痛みが強いためなどで、2、3日横になっていたという人もいます。
Q:血液がサラサラになる薬を飲んでいる人は、手術の際、止める必要がありますか。
A: 手術時の病状にもよりますが、基本的には、抗凝固薬などは服用を継続したまま、手術を行います。休薬期間中に脳梗塞や心筋梗塞が再発する可能性があり、大変危険だからです。学会のガイドラインもその方針になっています。また、高血圧や糖尿病は、コントロールされている必要があり、ヘルニアが緊急手術を必要とする病状でなければ、コントロール基準を満たした上で手術をすることが大切です。
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山本醫院 福山市引野町北2-8-28
TEL:084(943)2777
※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。
(「リビングふくやま」2017年9月9日号掲載)
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