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このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。 | 福山リビング新聞社が運営する女性のための生活情報サイト 福山のイベント・グルメ・エンタメ・お出かけ情報満載!

下肢静脈瘤の日帰りレーザー治療

Q:下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)の日帰りレーザー治療について教えてください。

 
A: 下肢静脈瘤の治療は、2011年にレーザー治療が保険適応となって以来、格段に進化しました。2013年には、波長1470nmの第2世代のレーザーが開発・市販され、波長980nmレーザーで問題となっていた術後の内出血やツッパリ感が解決されました。痛みがほとんどなく、日帰りで根治できるため、手術数も飛躍的に増加。昨年度のレーザー手術件数は、わが国で3万6000件になっています。
 
こぶのように蛇行した「伏在型静脈瘤」
 

Q:なぜ日帰りで治療できるのですか。

A: 日帰りできるか否かは、麻酔方法に大きく依存し、手術終了後、速やかに麻酔が覚めて、間もなく歩行等ができる麻酔を行うからです。痛みや出血がなく自力でトイレに行き排尿ができるなど、安全を確認した上で、帰宅していただきます。 下肢静脈瘤は自然に治ることはありません。保存的治療(弾性ストッキングなど)でも治癒しません。現在の医療では、レーザー治療やストリッピング手術が根治の望める唯一の方法です。ただし、網目状やクモノス状の静脈瘤は、硬化療法(注射療法)で治療できます。最も大切な事は正確な診断です。その上で病状に応じた治療方法を選ぶことが重要です。早期診断・早期治療が原則ですので、潰瘍や深部静脈血栓症など重篤な合併症を併発する前に、専門医の診察をお勧めします。
 
山本裕(ゆたか)先生
 
【この記事の問い合わせ】
山本醫院 福山市引野町北2-8-28
TEL:084(943)2777

※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。
(「リビングふくやま」2017年2月11日号掲載)
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