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土屋先生の噛めるはな歯(し) vol.127
Q:人の歯も、食べ物などによって進化しているのですか。
A: 歯の進化についてはっきり分かるのが、「親知らず」です。昔の人は親知らずを含め、上下で32本生えそろっていました。主に硬い物を食べていたので顎(あご)の骨格がしっかりとしており、歯が摩耗することで親知らずの生えるスペースが十分にあったからです。
ところが現代人は食事形態が柔らかい物に変わったので歯が磨耗せず、顎も小さく小顔になった結果、親知らずが生えるスペースがなくなってしまったのです。
最近、親知らずが斜めに生えている人、生えてこない人、また、親知らずが顎の中に存在しないという人もいます。進化なのか退化なのか分かりませんが、明らかな変化がみられるのです。先天的に小臼歯や前歯などがない人もいます。こういった場合は何らかの処置が必要です。気になる方は、かかりつけの歯科医院にご相談を。次回は、歯並びの進化について。
【この記事の問い合わせ】
土屋歯科医院 御船町1-12-6
TEL:084(931)5701
※このコラムは、私たちの大切な歯について、土屋歯科医院理事長・土屋浩昭先生に伺っています。毎月2回掲載。
(「リビングふくやま」2014年3月8日号掲載)
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