土屋先生の噛めるはな歯（し）　vol.101

Ｑ：前回（1月7日号）に続き、下顎（あご）の骨がやせてしまった場合の入れ歯の作製・治療について。

　
Ａ：　高度に顎の骨が吸収されている場合は入れ歯が安定せず、噛（か）みにくかったり、噛むたびに入れ歯がずれて歯肉が傷つく場合があります。
　インプラント治療が可能なら、数本のインプラントに留め金をつけることで入れ歯を安定させる方法がありますが、インプラント治療を望まれない場合は入れ歯の作り方自体に工夫が必要です。　入れ歯の作製が難しいケースでは、まず仮の入れ歯を作り、歯肉の形態や噛み合わせなどをみながら、時間をかけて作り上げる方法があります。仮の歯が問題なく使えたら、その情報を最終的な入れ歯に反映させます。
　また、神経が露出している場合は入れ歯の内側に柔らかいゴムのような材料を入れて噛んだときの痛みを軽減させます。
　顎の骨の状態で治療法が違いますので、まずはかかりつけの歯科医院に相談してみてください。
　
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土屋歯科医院　御船町1-12-6
TEL：084（931）5701

※このコラムは、私たちの大切な歯について、土屋歯科医院理事長・土屋浩昭先生に伺っています。毎月2回掲載。（「リビングふくやま」2013年1月19日号掲載）