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リビングふくやま 2024年11月1日号|福山リビング新聞社が運営する女性のための生活情報サイト 福山のイベント・グルメ・エンタメ・お出かけ情報満載!|リビングふくやま.com
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このコラムは、青葉台クリニック 院長・金子克彦先生に伺っています。 | 福山リビング新聞社が運営する女性のための生活情報サイト 福山のイベント・グルメ・エンタメ・お出かけ情報満載!

家庭での湿潤療法で注意することは?



 前回(7月16日号)、家庭でもできる湿潤療法(傷ができた直後、砂・石・泥などの異物を水でしっかり洗い流し、毎日または日に数回こまめに傷を洗って処置材を張り替えること)を紹介しました。

 


ただし場合によっては傷の治りを悪くしたり、感染を助長させたりすることがあります。処置材を張り替えるとき、傷の状態を注意して観察することが大切です。

 傷が治るのに必要な細胞成長因子の含まれた“ジュクジュク”と、細菌感染による膿(うみ)を見分けるのは少し難しいのですが、傷の周りの赤みや周りの痛みが強くなっていれば、細菌感染がある証拠。抗菌剤(抗生物質)が必要になります。

 また、傷の中に黄色や白色の部分が残っていませんか。正しく治っていった場合には、赤い組織が出てきます。黄色や白色のものは、死んでしまった皮膚組織がいつまでも張り付いている可能性があります。本来、人間の体は自己融解機能というものがあり、“ジュクジュク”と一緒にはがれ落ちていきますが、いつまでも残ると傷の治りを妨げてしまうため、病院でその部分を切除する必要があります。
 
 また、赤い組織ができてきても、少しぶよぶよしたものが本来の皮膚の高さより盛り上がっていないでしょうか。これは「不良肉芽(にくげ)」といい、その上には皮膚細胞が広がっていくことができないため、傷の治りが遅くなる原因に。これも病院で処置をしてもらった方がいいでしょう。

金子克彦先生  | リビングふくやま2011年8月20日号
金子克彦先生
【この記事の問い合わせ】
青葉台クリニック 福山市青葉台1-10-20
TEL:084(947)6565

※このコラムは、青葉台クリニック 院長・金子克彦先生
に伺っています。
(「リビングふくやま」2011年8月20日号掲載)
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