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いぼ痔の日帰り注射治療
Ｑ：いぼ痔（内痔核）を、手術しないで注射で治す方法があると聞いたのですが、詳しく教えてください。
Ａ： いぼ痔の注射治療は、昔からされていますが、治療がすごく痛かったり、再発率が高いために、限られた症例のみに行われ、どんないぼ痔にも対応できる方法ではありませんでした。約15年前にわが国で行われ始めた、ジオン注（ALTA＝硫酸アルミニウムカリウム・タンニン酸）は、従来の手術方法�犒諷А覆気帖法�切除術�瓩防づ┐垢襪茲Δ兵Ｎ点�績が得られ、何より局所麻酔で日帰りで治療することも可能な方法で、急速に普及しています。医療は、患者さんが良いと実感する治療法でなければ普及することはなく、あくまで患者さんに支持されるか否かで普及度も決まります。その点でも、保険適応となって以来、継続的に治療実績は上がり、成績も向上しています。
Ｑ：日帰りで治療できるのですか。
Ａ： 注射だけの治療なら、約10分で終わります。内痔核は、3カ所が腫れることが多く、その理由は、痔ができる部位の3カ所に動脈が流入しているからです。肛門の形は丸く、仰向けに寝た状態で、時計でいえば、3時、7時、11時方向に内痔核ができます。通常、注射治療は3カ所の内痔核に同時に行います。また内痔核が腫れる部位には痛覚がないため、治療に痛みは伴いません。Ｑ：誰でも注射治療を受けられますか。
Ａ： 腎機能の悪い方、妊娠・授乳中の方は受けられませんが、それ以外の方はおおむね注射治療を受けることができます。実際には、受診して、血液や尿検査、治療中の疾患などに関して詳しくお聞きし、安全を確認した後に治療を行います。
山本裕（ゆたか）先生
【この記事の問い合わせ】
山本醫院 福山市引野町北2-8-28
TEL：084（943）2777
※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。（「リビングふくやま」2018年4月14日号掲載）
