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下肢静脈瘤の症状と検査・治療について
Q:足の血管がボコボコ浮いているので、病院に行きましたが、「痛くなければ放っておいてよい」と言われました。放置していて良いのでしょうか。
A: 下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)の初診時、専門医は、先ず足全体を診察し、次に超音波検査をして治療(レーザー治療等)の必要性を判断します。治療を要する静脈瘤の多くは、伏在静脈という血管に逆流がある場合です。逆流があると、心臓に戻るはずの静脈血が足に逆流して、不快で危険な症状の原因になります。足の静脈は心臓に戻る方向に流れており、立っていると血液が足から胸に昇らなければならないため、逆流を防止する弁があります。この逆流防止弁が壊れると、血液が足にうっ滞して静脈は瘤(こぶ)のように膨らみ、多彩で不快な症状が出てきます。
瘤ができたように静脈が浮いた下肢静脈瘤
Q:症状は?
A: 足のダルさや重さ、むくみ、こむら返り(つる)、火照りや逆に冷え、かゆみや湿疹、痛みを伴う静脈炎や皮膚の肥厚・硬化、難治性の潰瘍などで、最も危険な症状は、静脈瘤内にできた血栓が肺に飛んでいき命にかかわる、肺血栓塞栓(そくせん)症(エコノミークラス症候群)です。
下肢静脈瘤は病気で、しかも日帰り手術で治すことができます。放置しないで、的確な診断と治療ができる専門医を受診するようお勧めします。
【この記事の問い合わせ】
山本醫院 福山市引野町北2-8-28
TEL:084(943)2777
※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。
(「リビングふくやま」2017年11月11日号掲載)
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