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土屋先生の噛めるはな歯(し) vol.97
Q:前回(11月3日号)に続いて、訪問歯科診療についてお伺いします。
A:いろいろな病気による後遺症や高齢により、本人による歯磨きができない場合、どうしても口の中が不潔になりがちです。介護者による口腔(こうくう)ケアが困難だからといって、口腔内を不潔な状態で放っておくと、むし歯や歯周炎はもちろん、口腔内の細菌が肺に入ることにより発症する、誤嚥(ごえん)性肺炎のリスクが高まるためよくありません。
また、特にこれからの季節では、口腔乾燥がしばしば問題となります。口腔乾燥の予防には、居住空間の保湿、マスクの着用などがありますが、最も効果的なのは、口腔保湿剤の使用です。
特に寝たきりの場合、口が開けっ放しとなり、口腔内が強く乾燥し、老廃物が歯や粘膜に付着します。無理にこれを除去しようとすると粘膜を傷つけ出血することがあるため、衛生士による専門的な口腔ケアを受けられることをお勧めします。
【この記事の問い合わせ】
土屋歯科医院 御船町1-12-6
TEL:084(931)5701
※このコラムは、私たちの大切な歯について、土屋歯科医院理事長・土屋浩昭先生に伺っています。毎月2回掲載。
(「リビングふくやま」2012年11月17日号掲載)
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