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土屋先生の噛めるはな歯(し) vol.159
Q:人間の歯と、人間以外の動物の歯にはどんな違いがあるのですか。
A: ライオンなどの肉食動物の歯は前歯が小さく、獲物を捕らえるのに役立つ犬歯が発達。臼歯は鋭くとがり、肉を切り裂くのに適した形をしています。さらに顎(あご)は獲物を捕獲するため短く強力な咬筋(こうきん)が発達し、強大な力で噛むことができます。
面白いことにウシの仲間は上顎の前歯がなく、代わりに上の前歯の部位には歯板という堅い歯茎があります。長い舌で草を巻き取り歯板で草を固定して、鎌で長い草を刈り取るようにして食べます。臼歯は草木の繊維をすりつぶすため、大きく頑丈な臼状になっていて、顎は大きく長く強力に発達しています。肉食動物に比較して長く細い咬筋は、噛み合わせの面に対して斜めに付着しているため、自由に顎を左右に動かすことができます。
次回は、私たちヒトに代表される雑食動物についてお話しします。
【この記事の問い合わせ】
土屋歯科医院 御船町1-12-6
TEL:084(931)5701
※このコラムは、私たちの大切な歯について、土屋歯科医院理事長・土屋浩昭先生に伺っています。毎月2回掲載。
(「リビングふくやま」2015年7月11日号掲載)
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