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下肢静脈瘤の最新レーザー治療〔2〕
Q:下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)の血管内レーザー焼灼(しょうしゃく)術は、どんな静脈瘤にも適用できるのですか。
A: レーザー治療の対象になるのは伏在型静脈瘤で、具体的には足の付け根の大伏在静脈とひざ裏の小伏在静脈の、いずれも深部静脈への合流部から逆流している場合です(図)。
大伏在静脈の場合は、ひざ辺りから光ファイバーを挿入し、深部静脈に合流する部位の少し末梢からレーザー照射を始めます。小伏在静脈の場合は、下腿(たい)の上3分の1辺りから深部静脈に合流する部位の末梢から照射します。
小伏在静脈と深部静脈の合流の仕方は個人差が大きく、超音波検査で慎重に合流形態を確認します。下腿(時に大腿)の瘤は、ごく軽度であれば放置しても自然に消えますが、中等度以上の瘤を認める場合は、1、2mmの小さな創から瘤切除術を同時に行います。瘤切除術を合わせて行うことは重要で、行わないと瘤が残存するばかりでなく、血栓性静脈炎などさまざまな合併症が発生する可能性があります。
瘤切除は、以前は大きな創で行われており、手術後に傷跡に苦しむ方が多くいました。現在はごく小さな創から瘤を引き出しつつ切除する方法が主流になっています。
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TEL:084(943)2777
※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。
(「リビングふくやま」2015年2月14日号掲載)
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