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土屋先生の噛めるはな歯(し) vol.141
Q:前歯を打って、歯が変色してしまいました。元の色に戻せますか。
A: 外傷により歯の中で血管が破裂し、出血することがあります。赤血球が溶血してヘモグロビンを放出。さらにヘモグロビンが徐々に分解され、鉄分を放出。その鉄分が硫化水素と結合して硫化第一鉄となり、青みがかった黒い化合物となります。これが、外傷による歯の変色の原因といわれています。出血を伴わずに歯の神経が死んだ場合、死んでしまった神経のタンパク質が変性。グレーがかった茶色に変色する場合もあります。
このような変色には、「ウォーキングブリーチ」と呼ばれる漂白を行うことがあります。歯の根の治療をした後に、歯の中に漂白剤を詰め込み、1週間ほど時間をかけて徐々に歯を白くする方法です。しかし、変色の度合いや変色してからの期間によっては、白くならない場合も。そのようなときはセラミックによる修復で対応することがあります。詳しくは次回で。
【この記事の問い合わせ】
土屋歯科医院 御船町1-12-6
TEL:084(931)5701
※このコラムは、私たちの大切な歯について、土屋歯科医院理事長・土屋浩昭先生に伺っています。毎月2回掲載。
(「リビングふくやま」2014年10月11日号掲載)
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