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女性と痔(便秘と妊娠その〔2〕)
Q:便秘や妊娠時に痔(じ)に悩む女性が多くいます。対処法について教えてください。
A: 便秘は痔の原因にもなり、便が硬くなると肛門を通過するときに無理な力が加わり痔を悪化させます。便秘改善のコツは〔1〕起床直後に冷水か冷やした牛乳をコップ1杯飲んで、胃や腸を刺激し蠕(ぜん)動運動を促す〔2〕朝食は必ず取る〔3〕朝食後、便意がなくても必ずトイレに行く〔4〕普段から食物繊維を積極的に取り、ウオーキングなどで体を積極的に動かす─などが挙げられます。
妊娠中に痔が悪化すると薬(座薬)の使用が考慮されますが、座薬には、ヒドロコルチゾン(ステロイド)が含まれているものもあり、胎児への影響を恐れて使用を避ける方が多いようです。しかし、胎児の器官形成が終了する妊娠12週を過ぎれば使用可能で、通常使用量(1日2個)の1週間程度の使用は問題ないとされています。
妊娠後期に痔が腫れ上がり苦痛が強い場合には、冷却療法(凍結した冷却剤を肛門内に5分間挿入して患部を冷却する方法)で肛門周囲の微小循環(血の巡り)を改善させて痔を縮小させることもできます。
痔の診察は恥ずかしいと、受診をためらっている方も多いようですが、診察は、図のように横向きに寝て、シーツをかけて行うのであまり問題はないようです。こじらせてしまう前に、早めの受診をお勧めします。
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山本醫院 福山市引野町北2-8-28
TEL:084(943)2777
※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。
(「リビングふくやま」2014年6月14日号掲載)
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