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土屋先生の噛めるはな歯(し) vol.105
Q:祖母の食事の介助をしているのですが歯がぐらぐらしていて、食事のたびに痛そうです。何か工夫することは?
A: 高齢に伴い介護が必要になると、運動機能とともに咀嚼(そしゃく)機能(=噛むこと)も低下することが知られています。咀嚼にはたくさんの効果があります。噛むことで分泌されるだ液には、食べ物の残りかすや細菌を洗い流し、口の中をきれいにする効果もあり、むし歯や口臭の予防にもつながります。
また、噛むことは筋肉や舌などを意識的・反射的に反応させ、脳や体に刺激を与えるので、脳の老化を防ぎ、運動機能を高めます。顎(あご)を動かすことが脳への血の循環を促進することも、MRIを用いた実験で確認されています。何よりも、食事をおいしく味わうことは、楽しい人生を送り、全身の健康状態を維持・回復することにつながります。歯がぐらぐらしているのは治療の必要がありますので、歯科医院に相談してみてください。
【この記事の問い合わせ】
土屋歯科医院 御船町1-12-6
TEL:084(931)5701
※このコラムは、私たちの大切な歯について、土屋歯科医院理事長・土屋浩昭先生に伺っています。毎月2回掲載。
(「リビングふくやま」2013年3月23日号掲載)
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