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イボ痔(じ)の日帰り注射治療について
Q:注射治療は、どんなイボ痔にもできるのですか。
A: イボ痔(痔核)は、内痔核と外痔核に分類されますが、ALTA(ジオン注)という注射療法は、内痔核に対する治療法です。
肛門の中の方にできた痔核で、脱出(脱肛)や出血を伴うときに適応となります。外痔核は、排便などに関係なく、いつも肛(こう)門の外側が腫れて触れるもので、注射治療の対象にはなりません。外痔核と内痔核が合併しているときには、内痔核部分は注射で治し、外痔核部分は切除するという、注射と切除の併用療法を行います。このALTA併用療法を行うことにより、多くの痔核の日帰り手術が可能となっています。
投与した部分が次第に小さくなり、
引き伸ばされていた支持組織が元の位置に癒着・固定して、
脱出が見られなくなります。(1週間〜1ヵ月)
Q:併用療法では、術後の痛みはないのですか。
A: 注射だけの場合、通常はほとんど術後の痛みはありませんが、外痔核の切除も行うと、多小の痛みを伴うため、長時間の鎮痛効果がある薬を切除部分に注射したり、鎮痛剤の内服などで対応します。
Q:術後の通院はどのくらい必要ですか。
A: ALTA注治療だけの場合には、1週間後、1カ月後、2カ月後、3カ月後、4カ月後、半年後、1年後と来院して頂き、慎重に経過を観察します。
【この記事の問い合わせ】
山本醫院 福山市引野町北2-8-28
TEL:084(943)2777
※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。
(「リビングふくやま」2013年3月9日号掲載)
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