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内痔核の注射治療について
Q1:どんな内痔(じ)核でも注射で治療できるのですか。
Q2:内痔核と外痔核が合併しているときには?
A1:基本的にはどんな内痔核も注射で治すことができます。内痔核は重症度により、1度から4度に分類されますが、特に3度と4度の内痔核が注射治療の適応になります。3度の内痔核は、排便時に肛門の外へ出た痔核が、指などで押し込まないと自然には戻りません。4度は、痔核が常に肛門の外に出たままで、指で押し込んでも、戻すことができない状態です。
A2:内痔核の注射療法は、ALTA注という薬液を一つの痔核内に4回に分けて注射する方法(4段階注射法)です。4度の痔核を2種類に分け、外痔核部分が静脈瘤(りゅう)型を呈して軟らかいタイプには、4段階目の注射量を多くすることで、また、皮贅(ぜい)型(イボ)で、硬いタイプは外痔核部分を切除して注射することで、治すことができます。従って、長年、出血や脱肛で苦しんでいる方には、入院もいらず、痛みも少なく、約10分で治すことができる画期的な治療法で、既にわが国で約20万人が受けています。
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山本醫院 福山市引野町北2-8-28
TEL:084(943)2777
※このコラムは、山本醫院院長・山本裕先生に伺っています。
(「リビングふくやま」2012年5月12日号掲載)
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